パン作りにメープルシロップを使いたいと思っておられる方は多いです。
大地の恵みをたっぷりと吸い上げたメープルシロップはとても人気があります。
パン生地に使用する場合は、どんなことに注意すればいいのでしょうか?
またお砂糖をメープルシロップに代用することはできるのか。
詳しく説明していきます。
パン作り メープルシロップの効果
メープルシロップは、樹液を濃縮した自然の甘味料です。独特の香りがあり人気があります。
パン生地に使うとどのような効果があるのでしょうか。
メープルの風味と色つけ
パンにメープルシロップを入れると、あの独特のいい香りがパン生地につきます。
そして、メープルシロップの色がパンにつきます。
香りについては、パン生地に入れただけでは、メープルシロップの香りをほんのりとしか感じることができません。
それは、粉に対して数%しか入れることが出来ないからです。
具体的には粉に対して5~10%が適量です。
それ以上入れると発酵の妨げになったり、生地がダレたりしてしまいます。
パンに香りをしっかりつけるだけのメープルシロップは入れることが出来ないのです。
パンをしっとりさせる
メープルシロップを使うと、パンがしっとり仕上がります。
後で触れますが、メープルシロップは発酵を遅くしてしまいますので、ふんわりとした食感ではなく、もっちりしっとりとしたパンに仕上がります。
発酵が遅い
先ほども触れましたが、メープルシロップを入れると発酵が遅くなります。
生地の膨らみもお砂糖より悪くなってしまいます。
これはメープルシロップの糖質の量によるものです。
メープルシロップの中に含まれるショ糖は、お砂糖の6割程度しか含まれていません。
そのため、砂糖よりも発酵しにくく、時間もかかってしまします。
焼き色がつきにくい
メープルシロップが入ったパンは焼き色がつきにくいです。
その分、パンの表面は柔らかくしっとりと焼き上がります。
焼き色をつけたい場合は、お砂糖と併用して使用するといいでしょう。
フィリングがトッピングにも使用して香りを強化
砂糖の代わりにメープルシロップを入れただけでは、パン生地からは極わずかな香りしか感じることは出来ません。
メープルの香りをしっかりとパンにつける為には、フィリング(パンの中に入れる具材のこと)としてメープルシロップを入れたり、焼き上げる前にメープルシュガーをかけたりする必要があります。
そうすることで、よりメープルの香りを感じることが出来ます。
砂糖をメープルシロップに代用するには
メープルシロップは、33%が水分です。
お砂糖をメープルシロップに置き換える場合は、水分量を減らす必要があります。
例えば、15gのメープルシロップを使用した場合は、4.95g(約5g)の水分を減らす必要があります。
水分量の調整が難しい場合は、メープルシロップの水分を取り除いたメープルシュガーもありますので、そちらを使用してもいいでしょう。
メープルシュガーの場合は、砂糖の量をそのままメープルシュガーに置き換えてください。
まとめ
メープルシュガーはパン生地に使用することが出来ます。しかし、発酵や生地に影響しますので、くれぐれも入れすぎには注意してください。
メープルの香りのするパンはとても美味しいため、人気があります。
少しお高い甘味料ですが、メープルシュガーですと日持ちもしますので、是非一度メープルを使ったパンを焼いてみてくださいね。