パン作りを始めると、全粒粉を使ってパンを作ることがあります。
全粒粉を使ったパンは、栄養価が高く、体に優しい食べ物として注目されています。
しかしながら、全粒粉を使ったパンは、精製された小麦粉を使ったパンに比べて扱いにくいと思われるかもしれません。
今回は、全粒粉パン作りのコツと注意点を解説します。
全粒粉とは?
全粒粉は、小麦の胚芽、胚乳、外皮を含んだ小麦粉のことです。
通常の精製小麦粉と比べて、食物繊維、ビタミン、ミネラルなどの栄養素が豊富です。
パン作りに全粒粉を使用することで、栄養価が高く美味しいパンを作ることができます。
全粒粉パン作りのコツと注意点
吸水性に注意する
全粒粉には、様々な種類があります。粒子の細かいものから粗いものまで様々です。
全粒粉の種類によっては、生地に使うお水を増やす必要がある場合もありますので、少しずつ調整しながら生地を作る必要があります。
また、粒子の粗いタイプは、吸水がゆっくりです。捏ね初めはベタベタしていても、一次発酵が終わった頃には生地が落ち着いているということもあります。
発酵時間を長めにする
全粒粉は、繊維が豊富であるため、発酵時間が長くかかることがあります。そのため、生地の状態で発酵完了を見極める必要があります。
一次発酵は生地が2倍にふくらむまで、二次発酵は1.5倍くらいの大きさで(ほどよく弾力がある状態がベスト)まで発酵させましょう。
発酵が足りないと、パンが硬くなったり、重くなってしまったりすることがあります。
バターなどの脂肪分を加える
全粒粉を使ってパンを作る場合、生地が硬くなることがあります。
パン生地にバターや卵、牛乳、オリーブオイルなど、脂肪分を加えると、柔らかく仕上がりやすくなります。
特に、バターは全粒粉と相性がよく、味や香りも豊かなパンに仕上がります。
ベンチタイムを守る
パン生地を作った後、成形する前に一定時間休ませるベンチタイムを守ることも重要です。
全粒粉パンは、発酵が進みにくく、生地が硬くなる傾向があるため、ベンチタイムを十分に取ることで、生地の緊張を緩和し、柔らかいパンを作ることができます。
小麦粉とのバランスを考える
全粒粉100%でパンを作ると、パンが硬くなり、口当たりが粗くなることがあります。そのため、小麦粉を一部混ぜてバランスを取ることが大切です。
混ぜる量は、全粒粉と小麦粉を半々くらいまでの割合が、美味しく仕上がります。それ以上だと、パンが重たい仕上がりになるので注意が必要です。
まとめ
以上が、全粒粉パン作りのコツと注意点です。
全粒粉パンは、栄養価が高く、健康にも良い食品です。これらのポイントを押さえて、美味しい全粒粉パンを作ってみましょう。
最初は上手に作れなくても、何度か繰り返して練習することで、自分なりの美味しい全粒粉パンを作り上げることができます。
また、全粒粉パンは、トーストにして食べたり、サンドイッチにして食べても美味しいので、是非作ってみてください。