あんぱんにおへそ(真ん中のくぼみ)があるのは何故?

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パン作りの疑問

あんぱんの真ん中に、おへそのようなくぼみがあるのを見たことはありませんか?

私もおへそ付きのあんぱんをよく作っていました。このくぼみは、なんだろう?どうしてあるの?と疑問に思われる方も多いのではないでしょうか。

確かにおへそは、あったりなかったりお店によって様々です。

何故、あんぱんにおへそを付けるのか?詳しく解説していきます!

あんぱんにおへそがあるのは何故?

あんぱんの真ん中にある「おへそ」これは、成型した時にあえて指で穴を空けています。

これには、ちゃんとした理由があります。

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あんぱんに空洞が出来ないようにするため

あんこにおへそを付ける最大の理由は、パン生地と餡の間に空洞を作らないようにするためです。

あんぱんは、パン生地に餡を包んで焼き上げます。

中に包まれた餡から、焼いている間に水蒸気が出て表面のパン生地を押し上げてしまいます。

パン生地が押し上げられると、餡との間に空洞が出来てしまいます。あんぱんを食べた時に空洞があると、餡の量が少なく感じることもありますので、ぎっしり餡が詰まったあんぱんを作る為に「おへそ」を付けています。

中心の火通りを良くするため

「おへそ」を付ける理由は、他にもあります。

中心部分の火通りをよくするために、おへそを付けます。

中心の火通りがよくなることで、焼成時間も短くなり、パン生地の水分が失われていく時間も短くなりますし、焼きムラも少なくなります。

結果、柔らかくて日持ちもするというわけです。

おへそは絶対に付ける必要はありませんが、餡の塊が大きい場合(餡の量が多い)には「おへそ」を付けた方が美味しく綺麗に焼き上がります。

    

外見から中身がわかるようにするため

あんぱんには色々な種類がありますが、代表的なあんぱんは「粒あんぱん」と「こしあんぱん」です。

この二つを同じ丸い形に仕上げると、どっちが粒餡で、どっちがこし餡なのかわからなくなってしまいます。

間違って買ってしまうことが無いように「おへそ」がつけているお店もあります。外見から見て中身がわかるようにされた工夫の一つです。

おへそ以外にも、粒あんをこし餡を見分ける方法として、あんぱんの上に黒ごまを付けるという工夫もあります。

中身が粒あんの時は黒ごまを、こしあんの時はケシの実をつける、という具合に同じ形でも中身がわかるように工夫されています。

ただし、黒ごまが乗っているから粒あん、というわけではなく、お店によって様々です。

あんぱんのおへその作り方

あんぱんに「おへそ」を作るには、パン生地で餡を包んだ後に指で穴を空けます。

穴を空ける時は、人差し指に少量の強力粉を付けます。あんぱんの中心部分に人差し指で優しく抑えます。指で押さえる深さは、表面のパン生地が破れない程度に、底のパン生地に触れるまでです。天板までしっかりと押さえる必要はありません。天板からは少し上の部分で止めておく方が綺麗に仕上がります。

表面の生地が破れてしまうと、柔らかい餡だと破れた部分から出てきてしまいます。

あんぱんの中心に「おへそ」を作る時は、優しくゆっくりと押さえてくださいね。

まとめ

あんぱんの中心にある「おへそ」は飾りでもあるのですが、あんぱんを美味しく作る為に空けられているくぼみでもあります。

しかし、「おへそ」を付けなければいけないという決まりはありませんので、空洞が出来ていても、美味しいあんぱんが出来上がっていれば、おへそは無くても構いません。

水分の多い餡ほど、あんぱんに空洞が出来やすいので、使う餡によって「おへそ」を付けるか付けないかを決めてもいいでしょう。


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