パン作りには牛乳がよく使われています。
牛乳の配合されているパンを、水に変えることはできるのでしょうか?
また、牛乳を水に変えるとどんな違いがでるのか。詳しく解説していきます。
パン作りの牛乳を水に変える方法
パン作りのレシピに牛乳が使われていることは多いです。牛乳ではなく、スキムミルクを使っている場合もあります。
牛乳とスキムミルクの違いについてはこちらの記事に書いていますので参考にしてみてください。
〈関連記事〉パン作りに使う牛乳とスキムミルクの違い どのように使い分ける?代用する場合は?
パンに牛乳などの乳製品を入れたくない場合や、作ろうと思った時に牛乳やスキムミルクが無い時は水に置き換えて作ることができます。
牛乳の役割
まず、パンに牛乳を入れるとどんな効果が出るのかご説明します。
牛乳をパンに入れると、パンにミルクの味がつき風味豊かになります。
そして、焼き色がしっかりとつきます。
牛乳を使う目的は、主にこの二つです。
牛乳には、パンの柔らかさを出す効果はありません。一見、牛乳を入れるとフワフワしたパンになるように感じますが、柔らかさを出すのは牛乳ではなく、そのほかの材料によるものです。
牛乳の役割に関しては、こちらの記事に詳しく書いていますのでご覧ください。
〔関連記事〕パン作りにおける牛乳の役割
牛乳を水に置き換えることはできる
牛乳を水に置き換えると、ミルクの風味は感じられなくなり、焼き色も牛乳を入れた時よりも薄くなりますが、水に変えることは可能です。
牛乳は、パン生地を引き締める効果があり、締まった生地になります。
水に変えると、引き締まった感は緩和されて柔らかくなります。
牛乳を水に代用する方法
牛乳は固形分が10%、水分が90%です。
水に置き換える場合は、牛乳の9割を水に変えます。
例えば、100gの牛乳を使用していた場合は、90gの水を配合すればいいことになります。
ただし、牛乳が入っている生地と入っていない生地では、明らかに生地の硬さが違ってきます。
水で作るパンの方が、生地は柔らかくなりますので、生地を触った感覚が違っていても問題ありません。
水を牛乳に変える場合は?
逆に、水を牛乳に変える場合はどのように計算すればよいのでしょうか。
牛乳の水分は90%、10%は固形分ですから、水を1割程度多くする必要があります。
例えば、水100gを使用しているレシピであれば、牛乳は110g入れる必要があります。
牛乳に置き換えた場合、水で作るパンよりも締まった生地になり固く感じることがありますので、捏ねながら、少しずつ水分を調整してもよいでしょう。
牛乳と水では生地の硬さは変わる
牛乳と水、それぞれ代用することは可能です。
しかし、牛乳を入れた生地と、水で作った生地は同じ水分量でも硬さに違いが出ることを知っておきましょう。
牛乳を入れると生地が締まって固くなりますので、卵やバターなど生地に伸縮性を出す材料を配合します。
ギュッと締まった生地を楽しむ場合は、もちろんバターや卵などを配合しなくても構いません。
牛乳と水をそれぞれ置き換えることは可能ですが、全く同じ食感のパンは作れません。
柔らかさ、風味、焼き色が違ってきますので、そのことを理解した上で、水と牛乳を置き換えましょう。
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まとめ
牛乳は賞味期限が短いこともあり、いざパンを作ろう!と思った時に牛乳が無い!!ということは、よくあります。
そんな時は、水に置き換えて作っても問題ありません。
水分量を計算するのが難しい場合は、初めは水を少なめに入れて生地を捏ね、固いなと感じたら水を加えていくのがオススメです。
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