パンを作っていると思ったように出来上がらないこともあります。
特にクリームパンは、成形した後と焼き上がった後で差がでることが多く、どうしたら上手く作れるか?というご質問は多かったです。
クリームパンを作る上で最大の悩みは「クリームがはみ出る!」という悩み。
クリームがはみ出さない、解決方法をご紹介します。
クリームパン クリームがはみ出さないようにするには?
クリームがはみ出してしまう原因はいくつか考えられます。
詳しく解説していきます。
詰めたクリームの量が多い
まず第一に考えられるのは、クリームの量が多い場合です。
手作りパンですから自分の好きなように作りたい!そんな思いからどうしても詰めすぎてしまう場合があります。
この場合は、後ほど解説することと重複になってきますが、入れたクリームの量が多いと、生地を閉じる時にクリームが生地のとじ目に付着してしまいます。
クリームには油が含まれていますから、とじ目にクリームが付くと、しっかりと生地を閉じることが出来きなくなってしまいます。
また、クリームの量が多いと、熱を加えた時にクリームの中の水分が水蒸気となり中身が膨張しますので、その大きさに生地が耐えられず中からクリームが出てしまうこともあります。
沢山入れたい気持ちもわかりますが、ほどほどにしておく方が綺麗な焼き上がりになります。
とじ目にクリームがついている
カスタードクリームにはバターなどの油脂が含まれています。その油脂が生地の閉じる部分に付着すると生地同士がくっつかずに離れてしまいます。
クリームパンは特にとじ目はしっかり閉じる必要があります。
少しでも閉じた生地に離れた箇所があると、そこからクリームが出てきてしまいます。
成形時には閉じ目に生地が付かないようにしましょう。
生地が固い
クリームパンのパン生地は柔らかく伸びのよい生地が適しています。卵やバターなどが含まれている生地がよいでしょう。
カスタードクリームは熱が入ると膨張するうえ、クリームから水蒸気が発生します。
パン生地がよく伸びる状態でないと、この現象に耐えられずに破裂したり、綴じ目からクリームが出てくる原因となります。
伸びのよい生地を選ぶと失敗しにくくなります。
クリームの水分量が多い
クリームの水分量が多い場合もはみ出す原因となります。パンに使用するカスタードは水分量が少ないクリームが適しています。
これは先ほど説明した部分と重複になりますが、クリームから水蒸気が発生するためと、柔らかいクリームだとグローブ型に成形(クリームを二つ折りで包み、綴じ目に数か所切込みを入れた成形です)した時に切り込みからクリームが出てくることがあります。
また、熱が入ったカスタードクリームは油脂が溶けることによって柔らかくなります。柔らかいクリームは、生地の隙間からはみ出しやすくなりますので注意が必要です。
カスタードを手作りする場合は、水分が多くなりすぎないようにしましょう。
ちなみに、レッスンではちょっと固めのカスタードクリームを使っていました。
味も美味しく、カスタードの水分も適量で扱いやすいです。
デニッシュに絞るカスタードにも使っていました。
袋の形が絞りやすくお気に入りです。絞り袋のよううな形をしているので、絞りやすいです。カスタード以外にもチョコ味や抹茶味など、いろんなクリームがありますので、手軽に色々なクリームパンが作れるので愛用しています。
成形に工夫を
クリームパンは二つ折りの成形が主流です。これは、クリームがはみ出しにくい成形であると言えます。
丸く包む工程よりも閉じ目にクリームが付きにくいですし、閉じた部分に切込みを入れることで加熱した時にクリームから発生する水蒸気を外に逃がしてくれます。
ですが、丸い形に焼きたい時もあると思います。その場合は閉じ目にクリームが付かないように十分注意することと、二次発酵や焼成時に閉じ目が離れないように工夫する必要があります。
具体的には、こんな方法があります。
- 型に並べて焼く
- 丸く成形したパンをアルミカップなどに入れる
- 成形後、少し上から押さえて平らにしておく
上記のようにするとクリームがはみ出る確率をかなり減らすことが出来ます。閉じ目が出来るだけ離れないように工夫します。
成形後に少し上から軽くパンをおさえるだけでも違ってきます。オーブンシートとパン生地が密着させておくと中身が出にくいです。
型に並べて焼く場合は、下記のようなエンゼル型やスクエア型が適しています。
スクエア型は、底が取れるタイプと取れないタイプがありますが、個人的には底が取れた方が使いやすいです。
底が取れないスクエア型の場合は、クッキングシートを敷いて焼くと焼いた後に綺麗に取り出すことが出来ます。
まとめ
クリームがはみ出るのは、大半がとじ目に油脂が付着していることがほとんどですが、場合によっては生地やクリームの調整も必要になってきます。
成形を工夫することで、クリームがはみ出ないパンを作ることが可能です。
グローブ型以外の成形をする時は、とじ目が出来るだけ離れないように気を付けましょう。
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