レーズンパンを作る時に、レーズンを混ぜ込みますが、皆さんはレーズンを戻してから使いますか?それとも、ドライのまま使用していますか?
レッスンでも、レーズンは戻してからパンに混ぜ込んだ方がいいのか、という質問をよくいただいていました。
レーズンを戻す場合はどんな時なのか、解説していきます。
レーズンパンのレーズンは戻すのか
レーズンをパンに混ぜ込む時は、戻す時もあれば、戻さずにそのまま使う場合もあります。
どのように使い分けているのか、ご説明します。
基本的には、戻してから使う
パンにレーズンを混ぜる場合は、基本的には戻してから使います。
パン生地に直接混ぜ込む場合も、成型の時に混ぜ込む時も、どちらの場合もレーズンは戻してから使っています。
なぜ、戻してから使うかというと、レーズンを柔らかくしてパンに入れた方が美味しいと感じているからです。
レーズンを戻すと柔らかくなりますので、パン生地を捏ねている間に、レーズンが潰れて生地に味が混ざります。
レーズンが混ざることで、パンにレーズンの甘みが移りパン生地の甘みも増します。また食感も柔らかいレーズンの方が口当たりがよく好まれることが多いです。
レーズンを戻す時は、水で戻す場合は時間がかかりますし、レーズンの美味しさが水に流れ出てしまいますので、ぬるま湯につけるか熱湯で通すのがおすすめです。
レーズンの戻し方
レーズンを戻す時は、ぬるま湯に10分ほどつけると柔らかくなります。
急いでいる時は、熱湯にレーズンを入れて軽く混ぜます。レーズンがほぐれたら、一度熱湯を捨てます。その後、もう一度、熱湯にサッとレーズンを付け、最後は水で洗うと短時間で柔らかくなってくれます。
レーズンを戻した後は、キッチンペーパーなどで余分な水分を、しっかり拭き取っておきましょう。パンに余分な水分が加わり、水分量が変わってきてしまいます。
レーズンを長く水やぬるま湯に浸けておくと、レーズンの美味しさが流れ出てしまいます。
長い時間、水に浸けておく必要はありません。
柔らかくなりすぎたレーズンは、パン生地に混ぜ込むにくくなってしまいますので、戻しすぎないようにしましょう。
レーズンは、水ではなくぬるま湯か熱湯で戻すのがオススメです。
短時間で適度な柔らかさに戻るだけでなく、表面についたオイルや汚れ、余分な糖分も落としてくれます。
レーズンを戻す時は、ぬるま湯か熱湯を使用しましょう。
レーズンの食感を残したい場合はそのままでもよい
パンにレーズンを混ぜ込む場合は、戻して使うのが一般的ですが、ドライの状態の固さを味わいたい場合には、戻す必要はありません。
あのドライの独特の食感が好きという方もおられるでしょう。
好みの問題ですので、戻さずに使ってはいけないということはありません。
レーズンを戻さずにパンに混ぜ込むと、出来上がった時には、レーズンが微量ですが生地の水分を吸いますので、少し柔らかくなっています。完全にドライの固さで残るということはありませんが、戻すよりは固い食感で味わうことができます。
レーズンを戻さずに混ぜ込むと、パン生地にレーズンの味はそれほど移りません。
パン生地にレーズンの味を移したくない場合なども、戻さずに使用します。
生地の水分量はどうなる?
レーズンを水に戻して使う場合と、戻さない場合とでは生地の水分量はどのように変わるのでしょうか。
戻したレーズンを入れる場合
生地に練り込む場合(捏ねる時に入れる場合)は、レーズンを戻した場合はレーズンが水分を吸っていますので、生地の水分は少なめにしましょう。
成型する時に、戻したレーズンを入れる場合は、生地の水分量を調節する必要はありません。いつのの生地にレーズンを入れてください。
戻していないレーズンを入れる場合
レーズンを戻さずにそのまま使った場合、先ほども少し触れましたが、多少ですが生地の水分をレーズンが吸ってしまいます。
パン生地が捏ねにくくならない程度に、少量の水を追加すると良いでしょう。
レーズンが生地の水分を吸う量は少量ですので、それほど沢山の水分を追加する必要はないでしょう。
出来上がったパンが、少し硬いなと思った場合は、次に作る時に少し水分量を調節してみましょう。
無理に、水分量を多くすると、逆に捏ねにくくなってしまうこともあります。捏ねが不十分だと固いパンが出来上がってしまいます。
生地を捏ねられる範囲で水分量を調節するようにしましょう。
オイルコーティングされているものは、熱湯につけてオイルを落とす
レーズンには、オイルコーティングされているものがあります。
これは、レーズンにカビが生えたりしないようにするために処理されていますが、酸化したオイルを摂取するのが気になるという方もおられます。
レーズンを戻さずに使用する場合は、気になるようであれば、オイルコーティングを落としてから使用してください。
オイルコーティングを落とす時は、熱いお湯にレーズンを入れ、軽く混ぜます。
その後、ざるに上げて水でしっかりと洗います。
洗った後とはキッチンペーパーで余分な水分をとっておきましょう。
レーズンを戻して使用する時には、ぬるま湯につけたり、熱湯で戻したりする時にオイルは落ちてくれますので、心配ありません。
冷たい水で戻しておられる方は、水に入れる前に熱湯にくぐらせましょう。
まとめ
レーズンは甘みがあり、パンに入れる具材としては人気のある具材です。
食感も柔らかく、パン生地に混ぜ込みレーズンの甘みを生地に移しても大変美味しいので人気があります。
基本的には、レーズンは戻してから使用すると覚えておいてください。
レーズンの独特の硬い食感を味わいたい場合は、水に戻さずに使って頂いてかまいません。
レーズンパンは私も大好きです!みなさんのご自宅でも美味しいレーズンパンが焼けますように。
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