最近、私がパン作りを作る時には、発酵器を使うことが少なくなりました。
発酵器は、温度が一定なので時間の管理がしやすく、とても便利です。オーブンの発酵機能も、もちろん便利♪
ですが、意外と発酵機能を使わなくても簡単にパンは発酵できるのです。
パン教室でもこんな質問を多く頂いていました。
「発酵器やオーブンの発酵機能が無い場合は、どうやって発酵させたらいいですか?」
方法は、二つあります。詳しく解説していきます。
発酵器やオーブンの発行機能を使わずに、パンを発酵させる方法
パンの発酵は、温度と湿度が大切。と、みなさんも一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。
温度に関しては、低い温度だとゆっくり発酵し、高い温度(40℃は超えないように!)で早く発酵します。
湿度は、パン屋さんなどでは厳しく管理されていますが、家で作るパンに関しては、パン生地が乾燥しなければOKです!パン生地が乾燥すると、パンは上手に膨らみません。乾燥しない程度に湿度を保っていれば大丈夫です。
発酵器やオーブンの発酵機能を使わずに、パンを発酵させる方法は2つ。
1つは、オーブンの中で放置する方法。2つめはビニール袋に入れて発酵する方法。この二つが最も簡単な方法です。
詳しくご説明していきます。
オーブンの庫内に入れて発酵させる
■オーブンの中で放置する。※発酵機能は無くても出来ます。
用意する物は、お湯を入れたコップ (耐熱であればどんな容器でもOK) です。
この方法で発酵させる場合は、オーブンが熱くなっていないか確認してくださいね。
パンを焼いた後や加熱した後は、オーブンの中がとても熱くなっていますので、その状態では発酵は出来ません。
オーブンが常温の時に、オーブンの庫内にパンとお湯を入れたコップを一緒に入れます。
庫内は乾燥しやすいので、お湯を入れたコップを一緒に入れておくことで、パン生地が乾燥するのを防いでくれます。
寒い冬は、お湯の温度を高くしておくと、上手く発酵できます。温かい季節は、ぬるま湯くらいの温度のお湯を入れておくといいでしょう。
お湯を入れた容器とパン生地が入ったボウル、またはパン生地に直接当たらないように注意してください。熱いお湯の入った容器と直接触れると上手く発酵しません。
ビニール袋に入れて発酵させる
■ビニール袋に入れる。
用意する物は、大きめのビニール袋(ボウルや天板が入る大きさの物)と、お湯を入れたコップです。
私はいつも45ℓの袋を使っています。
大きいビニール袋に、一次発酵の場合は、ボウルごと。二次発酵の場合は、天板ごと袋の中へ入れます。
袋の口を縛っておきます。
二次発酵はこのような形です。
天板が二枚の場合は、天板の大きさによって、袋に二枚入らない時があります。
その時は、1枚ずつ袋に入れてくださいね。
袋の中が、ホワッと温かければOK! 時々、袋の表面を触ってみて、温かい状態かどうか確認します。温度が下がって冷たくなっている場合には、お湯を入れ替えて、袋の中が温かくなるようにします。
お湯の温度は、オーブンの庫内を使った発酵の時と同じように、寒い時はお湯の温度を高く、温かい時はぬるま湯のお湯を入れておきます。
この袋を使う方法は、オーブンを他の料理などで使用している場合や、たくさんのパンを焼く時など、オーブンが使えない時に便利な方法です。
発酵器が無くても、簡単に発酵できる
このように、発酵器などが無くても自宅で簡単に発酵させることができます。
温度管理もそれほど気にしなくても、ホワッと温かければ十分発酵します。
こちらの写真は、ビニール袋にお湯を入れたコップと一緒に入れて40分ほど発酵させた物です。
ふんわりとしっかり発酵しています。
季節によって多少の時間差はありますが、一次発酵は2倍に、二次発酵は1.5倍に膨らむまで発酵させましょう。
直射日光の当たる場所は避けて!
オーブンの庫内やビニール袋を使用した発酵方法以外にも、常温で温かい所い置いておくという方法もあります。この方法をとる時には、直射日光の当たらない場所で行ってください。
太陽が当たる場所は、直射日光がパン生地に当たり、温度が上がりすぎて失敗してしまいます。
また、炊飯器やコタツなどを使用する例もありますが、こちらも熱くなりすぎないように、そしてコタツの場合は、衛生面に気をつけて行ってください。
まとめ
パンの発酵は、難しいと感じる方も多いと思いますが、ホワッと温かいところで乾燥に気をつければ、パン生地は発酵します。
どちらの方法も、家にある物で手軽に出来る方法です。最近は、我が家も発酵器を置く場所が無くなり撤去したので、もっぱらビニール袋を使った発酵方法ばかりです。
是非、試してみてくださいね。
YouTubeにてパンのレシピを公開中!生地の捏ね方や成形の仕方を詳しく見ることが出来ます。こちらも是非活用してみてください。
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