しっかりと膨らんだ食パンは見た目でもとても美味しそうで魅力的です。
膨らみが悪いと生地が詰まったようになり、固く感じることもあります。
食パンのボリュームが出ない時にどうすればいいのか。また、原因は何なのか?
詳しくご説明していきます。
食パンのボリュームを出す方法
食パンは簡単そうに見えますが、とても奥が深いパンです。
パン教室でも、簡単そう!丸めて入れるだけですよね?とよく言われました。
食パンのような大型パンをふんわりと焼き上げることは簡単ではありません。
小型パンよりレベルが高いパンになります。
では、どのように扱えばいいのかご説明していきます。
しっかりと生地を捏ねる
食パンの生地は、しっかりと捏ねる必要があります。
実際に、小型パンと同じように捏ねた生地で食パンを焼いても上手くいかないことがあります。
食パンを手ごねで焼く場合には、いつも以上に捏ねます。
生地量も多くなりますので、捏ねるのに時間がかかります。しっかりと力を入れて捏ねましょう。
グルテン膜も透けて見えていて、グルテン膜がよく伸びるくらいまで捏ねてください。
ホームベーカリーや捏ね機を持っておられる方は、機械で生地を捏ねることをお勧めします。
強力粉の量も食パンの場合は、使う量が多くなります。
小型パン6個くらいだと150g~200gの強力粉ですが、食パンの場合は250g以上になります。
食パンの大きさが大きくなればなるほど強力粉の量も多くなり、捏ねるのに時間がかかります。
手ごねで作る場合は、はじめは1斤から挑戦しましょう。
手ごねで300g以上の強力粉をこねるのは、小型パンの場合でも大変です。
1斤でうまく作れるようになったら、1.5斤のパンに挑戦しましょう。
丸めや成型時にしっかりと生地を張らす
食パンは、一次発酵後の扱いには注意が必要です。
丸める時や成型する時にゆるく丸めると、焼いた時にボリュームが出ません。
丸めや成型では、形を整える役割だけでなく、グルテンを強める作業でもあります。
型に入れる前の生地は、特にしっかりと生地を張らしておく必要があります。
材料に卵やバターなどボリュームを出してくれるような素材が少ない場合には、成型時にめん棒をかける作り方のほうが、よりボリュームを出してくれます。
予熱は天板を入れて高めにしておく
食パンを焼く時は、必ず天板を入れて予熱しましょう。
天板は一番下の段に1枚でOKです。
予熱で天板をしっかりと温めておきます。熱くなった天板の上に二次発酵が終わったパンを置いて、焼きます。
予熱は焼成温度よりも40℃~50℃高めにしてくとよりボリュームが出ます。
食パンは型に入って焼きます。冷たい天板の上に置いて焼くと熱が伝わりにくく、ボリュームが出る前に焼き固まってしまいます。
予熱を高めにしておくこともとても大切です。
ガスオーブンをお使いの方は、高めにする必要はありません。ガスオーブンはすぐに熱が上がってくれますので心配いりません。
電気オーブンの場合は、扉を開けると一気に庫内の温度が下がります。
食パンは焼き始めの温度がとても大切です。予熱をしたのに、扉をあけたことで温度が下がっては予熱の意味がなくなってしまいます。
庫内に大型のパンを入れる時は、温度が下がりやすいのでいつもより高めに設定し、パンを庫内に入れて焼く時に焼成温度に戻すようにしてください。
これは、あくまでご家庭で使うオーブンの場合です。業務用のオーブンの場合は違ってきますのでご注意ください。
それでもダメな場合
捏ね・丸めや成型・焼成時の温度を試してみても、上手くボリュームが出ない場合は、配合に問題があるか、二次発酵のし過ぎの可能性があります。
レシピを見直した方がいい場合もあります。
食パンのボリュームが出ない原因は一つではありません、いろいろな要素が関係している場合もあります。
一つ一つ試して、改善していく必要があります。
まとめ
食パンはとても難しいパンです。しかし、ご家庭で一番焼きたいパンでもあります。
ボリュームの違いで食感も変わってきますしっかりとボリュームが出た食パンはく口どけがよく、とても美味しいです。
食パンのボリュームが出ない・・・と悩んでおられる方の参考になればうれしいです。
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